トップメッセージ
代表取締役社長 中村匠吾 向かって一番右手
「現場の負担を削る」私達の機械をつくる目的を成し遂げる
ものづくりは本来面白い仕事です。自分の考えたものが図面になり、プログラムになり機械が動き材料が削れられる。これが目の前で起こります。とても価値ある仕事です。しかし現場には負担が数多く存在する。負担に埋もれすぎると、面白いと思えるものづくりが忘れ去られてします。 だからこそ、私達の機械では材料を削るだけではなく、現場の負担を削ろう。ものづくりに携わる人の生活を豊かにしよう。全社員から310件の意見を集めてつくった目的です。社員の皆さんが一緒になって考えたこの目的を中村留ではもっとも大事にして日々ものづくりに励んでいます。
長い歴史があるからこそ、変えていける
中村留精密工業は1949年に中村鉄工所として創業しました。家の土間、玄関のような場所に旋盤1台とボール盤1台で加工業を営みはじめました。その後、工場を建て規模を拡大してきますが、汎用旋盤で部品を量産するのは物凄く大変でした。工場の作業者の方が疲れて工場の床に寝転んで休んでから家に帰る様子をみて、創業者の中村留男は「これじゃ長く続かん」と思いました。当時はどこでも汎用旋盤を使うのが当たり前でしたから、うちの現場だけでなく、どこでも同じ問題があるだろうと考え、自動で動く旋盤を作ろうと一念発起しました。そして設立されたのが工作機械メーカーである中村留精密工業です。
目標は高く、皆で高い山に一緒に登る
世界基準で考え実行する
現場の負担を削るという言葉の冒頭に来るのが「世界の」というのが大事です。中村留は海外売上高比率が70%以上、世界55ヵ国にお客様にいらっしゃいます。特に品質や効率に大変厳しい欧米の複合加工機市場で高いシェアを持っております。出荷する機械の9割は日本の石川県白山市で製造された機械ですが、「中村留」というブランドは世界各国の現地で大変人気があります。 とある展示会で初めてみるお客様が展示会場のブースに何度も足を運んでいただいておりました。最初はあまりにも何度もきていただき、機械をじっくり見ておられ、声をかけても返答は少なく、失礼ながらもしかして他社メーカーの社員さんなのかなと思っておりました。最終日の展示会終了間際でもブースで機械を見ていただいておりました。「この度は誠にありがとうございました。そろそろ展示会も終わりに近づいてきましたね」と話すと「実は私は加工業を立ち上げたばかりなのです。私の夢は中村留の機械を持てる会社になることです。正直今は買えません。でもいつか必ずこの機械が欲しい」とお答えになりました。その時これがこれまで私達が築き上げてきたブランドなのだと思いました。 だから私達は日本だけ、アジアだけなどで製品をつくりません。常にどうやって世界のお客様に喜ばれる機械にしようかを考え抜きならがら機械をつくっています。
問題に向き合うことが大事
最先端の複合加工機をつくり、全世界のお客様に提供しています。その中で難しい課題と毎日格闘しています。でもその過程があるこそ、より良い機械がつくれます。課題がない楽な仕事はないですが、課題があるからこそ、次の一歩を踏み出せる。皆で仕事するうえでいつも「課題は伸びしろ」と確認しあい、前向きに向き合っています。 そこで皆で悩みながら全てのノウハウを使って解決した積み重ねがお客様に提供する価値に変わると思っています。そしてその機械をお客様に使って満面の笑みで喜んでいただいた瞬間、本当にやっていて良かったと思います。これがやはり機械屋としての原体験であり、いつまでも大事にしたい瞬間です。
誰もがものづくりを楽しめるように
私達は非上場の会社です。規模や業績からすれば上場も可能ではありますが、どのような形態であっても社員、お客様、株主、販売パートナー、サプライヤー、金融機関、地域の皆様など多くの関係者と協力してより良い機械と製品を世の中に届けることを大事にしております。 株価なども重要ではあるのでしょうが、より大事なのは「現場の負担を削る」ためにやるべきことをスピーディーに協力しあいやり遂げるチームです。そこには年齢も国籍も性別も言語も関係ありません。役職も役割です。私も含めて役職があるから偉いということは一切ありません。全ての社員の皆、パートナーが部門の壁を、会社の壁を、国境を越えた時にこそ、多くの現場の負担が削られるのです。 そして現場の負担を削った後工程では、世界中でものづくりが少しでも面白いと笑顔が見える現場が量産されることを目指しています。そのような大きなチームに皆さんも参加してみませんでしょうか。
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