目次
1. マクロプログラムとは?
マクロプログラムとは、NCプログラムの中で変数を使用したり、条件分岐などを行いたい場合に使用するプログラムです。
マクロプログラムを利用することで以下ような処理を行うことができます。
・NCプログラムの中で値をセットしておく
・変数に対して演算を行う
・演算結果を加工条件に当てはめる
・条件によって次の動作を分岐させる
・同じ動作を繰返し実行させる
一つ一つの処理は上に挙げた内容ですが、これらの動作をうまく組み合わせることで、様々な処理を実現することができ、うまく活用することができれば今の作業をもっと簡単にすることができるでしょう。
2. マクロプログラムで何ができる?
NCプログラムは決められたコードと数値(座標値)を使用して機械の動作パターンを指示するものですが、マクロプログラムは、変数にセットされた数値を使用してNC自らが計算、演算し、時にはその時の条件に合わせて分岐して動作するプログラムです。
一つ一つの処理を組み合わせることで、様々なことが実現できます。
条件分岐を使用して、工程の順番を入れ替えたりジャンプさせる
従来のプログラムは上から下に書かれている処理を進めていくだけですが、条件分岐を利用することで、その時の条件に応じて次の処理を変えることができます。
上の画像はif文の例であり、同じ処理を繰り返したい場合などはwhile文などが用意されています。
変数にワークの寸法関連を指定してプログラムを共通化する
プログラムを共通化することでプログラム作成における工数の削減につながります。
また、値を変更するだけ流用できるように作れば、プログラムミスを未然に防ぐこともできるでしょう。
機内計測器の計測結果をプログラムの数値に当てはめる
機内計測器ではマクロプログラムを使用して測定した値を元に寸法補正を入力したり、OK、NGの判定を行ったりしています。機内計測器の利用にはマクロプログラムは欠かせない存在と言ってもいいでしょう。
3. 資料にて作成方法などを紹介しています!
今回、マクロプログラムの基礎知識を資料にまとめました。
マクロプログラムを始めるにあたって必要となる知識に加え、理解を深めるためのプログラム事例と解説も掲載しております。
ご興味のある方はこちらよりご覧ください。
マクロプログラムを始めてみたい、今の作業をもっと楽にしたい、とお考えの方は是非ご覧ください。