ブラジルから日本へ。私が選んだ新たな道

ー 現在の仕事内容

要素開発部門は、主に開発グループと試験グループの2つに分かれています。開発グループでは、新技術の研究や、他の企業や大学との共同研究を通じた技術革新に取り組んでいます。一方、私が所属している試験グループでは、主に新しい機種のプロトタイプに対して機能・性能のテストを行います。具体的には、干渉チェック、剛性テスト、モーダル解析、粗仕上げテストカット、クーラント漏れの確認、経時変化や耐久性評価などが含まれます。 さらに、新しいオプションが追加された場合、異なるチャックサイズやモーター出力などの変更に応じて、同様のテストも実施しています。

ー なぜ中村留に？

“私が選んだ新たな道”

大学を卒業した後、私は文部科学省の奨学金を得て、2019年に日本へ渡りました。そこで、物理学の修士号を取得しながら、自分のキャリアについて真剣に考えるようになりました。研究で得た知識をより現実的な場面で活かしたいという思いから、私は地方の中規模製造会社を探し始めました。 ブラジルでは旋盤を扱い、修士課程ではフライス盤の使用経験も積んでいました。そのため、自然に製造業へと関心は向いていました。しかし、単に製造業で働きたいというわけではありませんでした。私が求めていたのは、日本の技術力を学びつつも、伝統に縛られすぎず、新しいことに挑戦できる環境でした。 そんな中、job-tree-japanという外国人に特化した人材紹介会社が開催するオンライン求人フェアで、中村留を見つけたときの喜びは忘れられません。中村留は、私が望んでいた「興味深い試験科目があり、伝統的すぎない」という条件をすべて満たしていました。さらに、現代的で実践的なアプローチを重視する会社の姿勢に強く惹かれました。 結果的に、中村留は私にとって完璧な選択でした。研究者としての知識を活かしながら、実際の製造現場で多くのことを学ぶことができる環境。これはまさに、私が日本に来て実現したかったことの１つです。

ー 中村留の魅力

2021年に中村留に入社したとき、私は日本語があまり話せませんでした。しかし、私の視点から見ると、中村留には素晴らしい研修プロセスがあります。このプロセスを通じて、私は成長できる良い環境に恵まれ、仕事をしながら自分自身を成長させることができました。 中村留の魅力の一つは、職場の雰囲気です。特に、外国人に対して非常に親切な人々が多いことが大きなポイントです。私の言葉の壁にも配慮してくれたり、サポートしてくれる同僚たちのおかげで、安心して業務に集中できました。このような環境があるからこそ、私は自信を持って新しいことに挑戦でき、職務を通じてスキルを向上させることができています。

ー 働く環境

要素開発課は、成長の機会とワークライフバランスの両方が充実した環境です。忙しい時期でも、試験グループのメンバー全員が協力し合い、誰か一人に過度な負担がかからないように仕事を進めています。チームワークが強調され、効率よく仕事をこなしながら、各自の成長もサポートする環境です。

ー これからの目標は？

まず中村留が抱えている機械の問題に対して具体的な改善策を見つけ出すことです。この取り組みを通じて、現在の機械や将来の機械でも同じ問題が繰り返されないようにし、社内の現場の負担を軽減したいと考えています。 さらに、お客様が抱えている問題に寄り添い、解決できる方法を開発することで、世界の現場の負担を減らすエンジニアを目指していきたいと思います。顧客のニーズに応えるために、技術力を磨き続け、より良い製品とサービスを提供できるよう努力していきます。私の目標は、技術を通じて世界の現場の負担を削り、人々の生活をより良くすることです。

ー 休日の過ごし方 “石川の魅力“

休日は自転車でコストコやイオンによく行きます。年末の雪と梅雨を除けば、とても住みやすい街です。同僚から教わった「弁当を忘れても傘を忘れるな」という言葉を心に留め、常に傘を持ち歩くようにしています。 私の寮の近くの道は大体平坦なので、自転車でどこへでも行けるのが魅力的です。金沢の中心街には素敵なレストランやバーがたくさんあり、新しい味を楽しむことができます。また、松任には日本の本が豊富に揃った国際コミュニティセンターがあり、勉強には最適な場所です。 さらに、京都や名古屋へはバスで気軽に行けるため、休日のちょっとした旅行にぴったりです。福井や富山でイベントがあるときは、サンダーバードを利用して、同じ日に行き来することも可能です。石川の美しい景色を楽しみながら、日々の生活を充実させています。 ただ、やっぱり空の青さは私のふるさとブラジルには敵いません。あの青空を思い出しながら、石川での暮らしを大切にしていきたいと思います。